Aseprite の基本
ここでは Aseprite の裏にある基本的な原理を説明します。
Aseprite では、1つのスプライトは、時間軸に沿ったフレームと、上下に重なり合ったレイヤーで構成されています。フレームとレイヤーが組み合わさると、スプライトエディタで編集可能なグラフィックであるセルが作られます。レイヤー、フレーム、セルはタイムライン上で見ることができます。
スプライトの基本的な構成要素
フレームはスプライト内の1枚の動かない画像のことです。フレームを追加しながら書き換えていくと、アニメーションという、時系列に沿った画像の集まりになります。
Aseprite がどのようにフレームの集まりを再生するかということについては、アニメーションの項目で詳細に説明しています。フレームの流れはタイムライン上では左から右の横方向に表現されます。
それぞれのフレーム画像は1枚以上のレイヤーから成り立ちます。レイヤーはタイムラインの下から順番に表示されます。タイムラインで一番下のレイヤーが最初に描画され、そこから順番に重ねられていきます。レイヤーは複雑な1枚の絵を、構成要素ごとに分割して扱いやすくしてくれます。
横方向のフレームと縦方向のレイヤーの交わった部分をセルと言います。セルの内容を動かしたり、編集したり、削除したりしても、ほかのセルに影響を与えません。そのため、ほかの部分を変更しないように要素を独立させて編集するのに向いています。
ワークフロー
基本的なワークフローは以下の通りです。
- 新しいスプライトを作成する:メニューの ファイル > 新規 から作成します。
- 描く:ペンツールを使って 左クリック 右クリック で描きます。カラーバーで同じマウスのボタンを使って色を選択します。
- 保存する:メニューの ファイル > 上書き保存 を使用して、
.ase
ファイルとして保存することで、全ての画像情報(レイヤー、フレームなど)を保持できます。また、一部のワークスペースの設定も保存されます。 - スプライトをエクスポートする:
.gif
ファイルとしてウェブページ向けにエクスポートしたり、フレームごとの.png
ファイルとしてエクスポートしたり、すべてのフレームが1列に並んだ1つの.png
ファイルとしてエクスポートしたり、スプライトシートとしてエクスポートしたりできます。
名前を付けて保存 や エクスポート をする時に、ほかのファイル形式を選ぶこともできます。このあたりは色深度の選択や好みに因るところです。
もっと画面の構成要素を知るためにはワークスペースを見てください。また、より詳細なワークフローについてはワークフローを見てください。
キーボードに手を置く
左手(左利きであれば右手)をキーボードに置くのをおすすめします。最初から便利なキーボードショートカットを使うことで、Aseprite をよりうまく使うことができるでしょう。
- テンキーではない 1 2 3 4 5 6 キーでズームできます。(マウスホイールでもズームが可能です。)
- B キーはペンツール、M キーは矩形選択です。これらは一番良く使うツールです。
- Alt+クリック はスポイトツール で色を取得出来ます。Alt+左クリックでは前景色を、Alt+右クリックでは背景色を取得出来ます。
- Ctrlキー(または macOS では⌘)を押すと移動ツール を使用できます。移動ツールはレイヤーを簡単に選択または移動できます。
- Tabキーはタイムラインの表示非表示を切り替えます。タイムラインが見つからないときには、この方法が一番早く再表示できます。
- スペースキーを押しながら左ドラッグすると、編集中のスプライトの画面をスクロールすることができます。大きな画像を編集していたり、ズームしているときに便利です。
右クリックを別の機能に割り当てる
デフォルトでは、右クリックは背景色で描く機能が割り当たっています。 この設定はメニューの 編集 > 環境設定 > エディター から変更できます。
SEE ALSO